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未踏の浮遊感
​Go Down (EDP)

Artist:KO3

BPM126

【SP】習1 楽4 / 踊10 / 激14

【DP】楽4 / 踊10 / 激13

A3フォルダに突如現れた期待の新生DP13。

 

連動イベントによるDANCE aROUND(以下ダンアラ)からの移植曲。互いの機種からそれぞれ4曲ある候補のうち遊びたいと思う楽曲をチョイスし、プレイヤーの総投票ポイント数が多かった曲から順番に解禁されていくという仕様のイベントで収録されました。

当時の自分はダンアラのことをほぼ何も知らない状態、しかもイベント詳細もいまいち把握しないまま試聴すらロクに聴かず『おっ!ジャケットがイカスねェ!』と手持ちのポイントを全BET。いわゆる表紙買い。それがGo Downとの出会いです。結果、今では選曲ランキング1位になってしまった・・・
 

ようこそDanceDanceRevolutionへ。

曲が良い、というのは各人の好みに左右されまくるのでいったん置いといて、ここでは譜面および配置にスポットライトをペカーッと当てちゃいます。
 

Downの秘密

さて、こんな怪文書丸出しのコーナーを読みに来ている奇特な方はすでにご存知のことかと思われますが、この譜面には唯一無二といえる大きな特徴があります。

それは曲中にサンプリングされているボーカルが「Down」と発する箇所にのみ「↓」ノーツが来るということ。(※DIFFICULT・EXPERTのみ)

それでは「Down」が頻発する序盤の配置を見ていただきましょう

キャーーー!!好き!!!

 

こんなの期待しかない。遠配置好きプレイヤーからすりゃ垂涎モノです。真ん中で足を入れ替えるとかなり愉快なステップになりますが後半の体力と相談して遊んでください。 こんな初っ端から心奪われて・・・まだ始まったばかりなのに・・・

 

ちなみに「歌詞にちなんだ配置が来る」という文化自体はいくつも前例があるため、別に珍しいことではありません。特に回転配置は凛として咲く花の如くをはじめさまざまな楽曲で歌詞とリンクした配置で登場しています。

注目すべきは

「Downの箇所“のみ”↓ノーツが来る」

という部分。

 

つまりDownと言わない箇所では

一切↓ノーツが来ないということです。

 

この要素がどういう結果をもたらすかと言うと、8枚あるパネルのだいたい上半分ばかりを往復させられる、なんとも斬新な半分、いや四分の三分こパートが生じます。やや前のほうに重心を据えることになってふわふわ落ち着かない、でもなんだか妙にワクワクするこの感じ!

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序盤、上軸の左右振り配置。

​この画像中だと23小節目の1箇所しか↓配置がありません。下軸の譜面にMIRRORオプションをかけたとてなかなかここまでは化けないような・・・

 

DDRにおいて初心者へ立ちはだかる壁のひとつが「↑パネルを軸にした配置」だと思うのですが、DPにおいてもそれは大きく変わらないはず。そんな上軸左右振りのところどころでアクセントのように↓パネルを踏まされ、まるで惑星の表面を蹴りあげて宇宙空間に上昇していくような、その無重力をさらに引き立てるジャズ・スウィング・R&Bのどれとも異なるポップなハネリズム。実際に筐体へ足を乗せてこそわかるこの浮遊感。譜面を見ただけでも曲が聴こえてくる配置。実にエキサイティング。こんなのはじめて・・・・・・譜面の強い個性が楽曲と見事に噛み合っていて、最初から最後まで納得できない配置がひとつもない、手を加える余地のない完成しきった譜面・・・。

13でいいのか

非常にウットリする譜面ではあるのだが、ぶっちゃけ13にしては結構難しい。

Bang Pad(Werk Mix)(EDP13)のようなドストレート詐称とは違って「本当は人間じゃないけど13歳ぐらいの人間の形してるしとりあえず中学1年生として過ごしてもらうか」みたいなノリでのレベル13という感じは否めない。転校生、席はRescue meの横が空いてるからそこな。後ろの席のPUT YOUR FAITH IN ME (DA's Twinkly Disco Remix)もいろいろ教えてやってくれ。

DP13には『密度は難易度相応の範疇だが配置が偏りすぎているせいでレベリングに困る』ポジションの譜面がそこそこ存在する。ある意味いちばんバラエティに富んだレベル帯かもしれない。無知なまま地雷を踏むのも一興ですが。

フリーズ絡みの難しさの山場。静止画で見ても足がもつれる。この譜面が好きな人はこんな譜面も遊んでいます、のサジェスト欄にはきっとMidnight Amaretto(EDP14)が出てくることでしょうが、いやここだけ見たらミッドアマより難しいな普通に・・・つまり14でも遜色ない譜面なんだけど、個人的にはあえてちょっと座標のズレた13テクニカル枠でいてほしいです。同じハネリズム系統でもGHOST KINGDOM(EDP14)が14下位に位置するならこれは13上位に位置していてほしいというかなり感覚主体の話なので特に根拠はない、が、簡単なレベルn+1より難しいレベルnがいたっていいじゃないか!Bang Padは人里に熊が降りてきてるようなもんなので早く13から追い出してください。

ベストオブロマン配置

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やっぱりここでしょーーー!!!

終盤のとんでもない配置に臨む前のパート、曲中では密度が低いので休憩ゾーン扱いですが一回転しそうなほどブン回される最高の配置。見た目はもちろんプレーしても楽しすぎる。自分はあまり前情報を入れず新曲=完全初見で踏むのをモットーとしておりますが、さすがにはじめて踏んだときは胸の奥からこみ上げてくるものがありましたよこの配置は。考えた人、天才。DPは隣に人がいないのでプレー中は曲・譜面と一対一で向き合えるのが素晴らしいですね。比喩ではなく全身で浴びられるからね。

今回はEDP譜面をメインにお話しましたが、DDPも譜面の特性を残しつつ適度な余白があって楽しめるし、BDPもレベル4のわりには斬新な配置(1P←と2P→が一切来ない6パネル譜面)です。DSPのメインフレーズ部分は回転しやすくガチ踏み遊び踏みどちらも嗜むことができる譜面。ESPはコンボカッターの切れ味が抜群なので14PFC埋めとかしてる人は苦労しそうだなという印象。自分もぜんぜんスコア出ません難しい。

ちなみに本家ダンアラの振り付けでは左右へ移動する動きがかなり多いので、DP譜面がことごとく振り回し・遠配置傾向なのも合点がいく。DDRの譜面とダンアラの振付を比較しましたが、おそらくBDP譜面はMASTER譜面の振り付けを再現できるよう仕組まれた(もっと言い方あるだろ)配置です。BPLのオープニングアクトに使われていた際は背面プレーだったのでただ見とれていたけど、なるほどね、ほお、そうかそうか、どこまで良いところあるんだよこの曲!!!

ロマンとは

意味がわからないかもしれませんが、DDRには「うまく踏めていなくても『楽しい』と思える瞬間」があります。単純に高いスコアが出たときや譜面の意図通り踏めたときの達成感だってもちろん同じ『楽しさ』なんですが、踏み外しても譜面に置いていかれても膝が逆パカしそうになってもなぜか心躍る瞬間がある、DDRは本当に不思議なゲームなのです。

自分の言葉のレパートリーから適切なワードを切り貼りできなくて悔しいところだけど、この楽しさの正体はやはり曲と譜面の融合度の高さにあるのではないか、つまりこの曲にしてこの譜面あり、そんな配置に出会えたときの胸の高鳴りこそがロマンではないかと私は思っております。SPで例を挙げるならTrim激の緩急差と裏拍主体リズムが引き立てる不穏さとか、自転のごとく執拗に人体を回転させようとするSaturn激とか、MUTEKI BAFFALO鬼の肉と米以外なんも入ってない弁当みたいな同時地帯とか、難易度を問わず「オギャー!バカ配置!」から「う、美しい…完璧だ…」まで、見つけたロマンを気まぐれに書き記していくかもしれません。いや、誰が読んでるねんこれ。

つーか真っ向なダンスミュージックっていま全部ダンアラとダンスラに入ってるね(真理)​​

 

というわけで、今回はここまで。

ではまた。

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