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DDR難易度カテゴリ変遷

現在はBEGINNER(習)BASIC(楽)DIFFICULT(踊)EXPERT(激)CHALLENGE(鬼)からなるこの表記、過去の名称は一味違う!?

BASIC

DDRが誕生した当初はこのBASICが基本の譜面とされていた。のちに曲数や譜面のバリエーションが増え全体の難易度が上がっていくことにより、BEGINNERと並んだ初級者向けカテゴリとして定着する。

 

ANOTHER

現在のDIFFICULTにあたる。

初代ボス曲・PARANOIAのDP譜面がDIFFICULT13・EXPERT11とレベルが逆転しているのは、2ndまでの最高難易度カテゴリがANOTHERだったために起こっている現象である。1st~2ndフォルダあたりのDP-DIFFICULT譜面がレベルに対してやたらと難しく感じる・EXPERTより手ごわいのはけして気のせいではない。

 

MANIAC

現在のEXPERTにあたる。

DDR黎明期の難しい譜面は現行でいう足13あたりだが、当時はフットパネルで特殊コマンドを入力しないと選べない程度には超上級者向けのカテゴライズであった。「愛好家」のほか、「手のつけられない」なんて意味もあるMANIACというワードチョイスがシビれる。華麗に踏みこなせればさぞかしモテたことだろう。

 

TRICK

現在のDIFFICULTにあたる。

ANOTHER表記が廃止され新しくなった名称。先輩機種・beatmaniaの最高難易度カテゴリもANOTHER表記だったが、DDRではさらに上のMANIACが誕生してしまったため、齟齬を生まないよう変更されたのかもしれない。BASIC・TRICK・MANIACと韻が踏める語感の良さもさながら、MANIACよりも下の位置付けではあるもののけして簡単ではなさそうなニュアンスが絶妙にイイ。

 

SSR

現在のEXPERTにあたる。

3rdMIXにて登場。難易度がインフレしていく中『もはやこれはダンスではない』という意味も含め、STEP STEP REVOLUTIONという別モードが上級者向けとして実装された。現在も収録されている当時の代表的なSSR譜面はAFRONOVAやDEAD END、La Senoritaの激DP(現LV13)などが挙げられる。

 

LIGHTSTANDARDHEAVY

それぞれ現在のBASIC・DIFFICULT・EXPERTにあたる。DDRの社会的なブームが落ち着き、それまで続いていたDDRのどこか硬派なイメージをポップかつキャッチーな路線へ切り替えたバージョンMAXにて登場。EXTREMEまで使用された名称である。

ちなみに習・楽・踊・激・鬼の漢字一文字表記もMAXで初登場。総じて難易度のイメージが掴みやすい言葉選びに成功しているといえるだろう。

 

CHALLENGE

今でこそLV18~19などその曲の最難関譜面というイメージだが、当時の鬼譜面はおまけ譜面の意味合いも強く、ある程度ゲームを攻略しないと辿り着けない設定がなされていた。DDRにはCHALLENGE譜面のみが存在する楽曲がいくつか存在する。有名どころを取り上げるとバージョンMAXのFROM NONSTOP MEGAMIXシリーズ、バージョンSuperNOVA2のGroove Rader Specialシリーズ、実質バージョンXのボス扱いだったX-Specialシリーズの譜面が挙げられ、DDRそのものに慣れていることを前提とした配置が多い。

 

バージョンX2以降はショックアロー譜面もCHALLENGEカテゴリに割り振られる。これ以降の追加鬼譜面はレベル問わずショックアロー仕様が多く見られ、苦手なプレイヤーには天敵となることも…?!(踊・激にもショックアロー譜面が実装されたのは版権曲・MEGALOVANIAが初)

 

BEGINNER

アーケードではバージョンEXTREMEから実装された、超超超初級者でも安心の難易度。「そんなに簡単すぎると逆に遊ばれないんじゃないか」って?いいえ心配ご無用、パフォーマンスプレーやMFC狙い、ムービーや背景・ダンサーキャラに注目したいとき、足がもう動かないときなど、用途の自由度は案外高いぞ。仕様によりノーツがひとつも流れてこなくなるCHAOS習CUT1オプションはあまりにも有名なため、もう逆に誰も言ってない説。

番外編

 

MANIAC ULTIMATE

DDR Soloシリーズにおける最高難易度カテゴリ。といっても譜面はMANIACと同じ。ゲージが厳しくなっているだけなので、どちらかといえば現在でいうLIFE4やRISKYシステムの系譜。なおSoloシリーズは筐体そのものがかなり貴重なので、見かけることができたらスーパーラッキー。稼働しているならもはや奇跡。ぜひ記念にプレーしてみよう。

 

SUPER MANIAC

DDRの派生機種・Dancing Stageにおける最高難易度カテゴリ。MANIACの字面にまとわりつく妖しげで深みのある印象をSUPERというややバカっぽい単語ですべて打ち消しており、これはこれで豪快な趣がある。

 

COUPLE

2人プレー専用。選択して遊ぶと、1P側と2P側で異なる譜面が流れ、まるでセッションしているかのように動きが映える配置を搭載したモード。左右対称・上下対称になることが多く、現在で例えるなら2P側だけMIRRORオプションをかけている感じが近い。

「じゃあ片方ミラーかけりゃいいだけじゃん」はごもっともなのだが、かつては1P側と2P側で異なるオプションを選ぶことができなかった。

 

早くも3rd以降公式での実装は廃止されてしまったが、後にUNISON・BATTLEなど近しいモードが試行錯誤で登場しては消えていくこととなる。バージョンMAX以降はEDITを用いた特徴的なスタイル・通称「ゆにぞう」譜面が、COUPLE譜面の進化系として親しまれていった。

※ゆにぞう・・・片方がフリーズアローのみ、もう片方が通常アローのみを踏むように作られた二人用譜面で遊ぶプレースタイル。曲の途中、筐体上でプレーサイドが入れ替わる。詳しくは「ゆにぞう DDR」とYoutubeで検索してみよう。

 

 

こうして並べてみると難易度カテゴリの表記にもちょこちょこ変遷があり、SuperNOVAから続く現在の『単語のニュアンスでなんとなく難しさがわかる』ような表記に落ち着いたのだろうかと感じる。音楽ゲームの難易度カテゴリ表記はゲームによってさまざまなので、ぜひ注目してみてほしい。

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